2015年9月1日

第437巻 「土鈴」


第437巻 「土鈴」
山本鉱太郎著 1978年刊行

「郷土玩具の旅」「東京山手ぶらり散歩」の著者で「日本郷土玩具の会」会員の山本鉱太郎先生が、お遍路の鈴の音から着想を得て、このふるさとの鈴を探求する旅へと誘います。


「とある城下町に行って民芸店の店先や社務所でふと可愛らしい土鈴を見つける。そんな時にポケットからこの小冊子をおもむろに取り出していただけば、きっと何かのお役にたつと思う」
前書きで著者が述べているように、寺社でお参りを終えたあと、お守りやお札ともに並んでいる美しい土鈴に宗教心はどこはへやら、思わず目を奪われて、求めてしまうことは度々あります(笑)



カラフルで可愛らしい張子の土鈴はおもわず欲しくなってしまうような親しみやすいものばかりです。竹弓の弦に付けられた風変わりな鈴は福島市の信夫山にある羽黒神社で売られている「マサル鈴」です。。



さすがに奈良の土鈴は正倉院の格調ある模様を配したものや、伎楽面や上代の歴史に題材を求めたものなど、古代の憧れが形になっています。「土鈴は古都奈良にまことにふさわしいおみやげである。東大寺や春日大社、手向け山八幡、般若寺にはそれぞれ古くからの授与鈴があるし町の民芸店を除けば色彩華やかな観光みやげ土鈴をいっぱい売っています」


神話の国の土鈴は「はにわ土鈴」です。ニヒルな表情のはにわの後ろは女性のはにわをかたどった、「はにわ公園」のお土産の「夫婦鈴」です。日田地方は民芸や伝統芸のモチーフですが、小さな「わらじ鈴」が気になります。



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