2016年2月5日

第435巻 「くだもの」

第435巻 「くだもの」
吉岡金市著 1978年刊行

くだもの栽培の家に育った著者は、この本を書いた75歳まで「様々なくだものを食べ、栽培し、改良してきた」そうですが、究極の答えは「旬のくだものが一番おいしい」ということだそうです。
書中の写真には、昭和のくだもの屋さんの風景や、籠盛りのくだものが写っていて,
幼い頃、果物にまだ夢と楽しさがあった時代を思い出します。


子供の頃、くだもの屋さんの店先には色とりどりのくだものが並び、一個一個セロファンの包み紙に包まれた夏みかん、リボンをかけた高級なメロンやパイナップル、お見舞いの定番の籠盛り、お正月には木箱に入ったみかんや干し柿など、甘い香りと共に、いつまでも飽きずに見惚れていたのものです。



絣のモンペを履いた女性が、このような贅沢なマスカットを作っている姿に驚きを覚えますが、この時代、農家の方々も、新しいくだものの栽培に次の時代への道を求めて努力されていたことが伺えます。


くだものの写真の撮り方も昭和的です。マンゴーやキーウィーはこの少し後の時代には大流行し、一般に普及して行きます。





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